Invisible Limiter G2

概要

リミッティング再考

音圧戦争は終結し、音量を上げるためだけのリミッティングは大きな問題ではなくなりました。しかし、どのようにリミッティングするかは依然として重要課題です。リミッターは引き続きマスタリング作業で重要な位置を占め、また積極的な音作りには不可欠な工程です。

Invisible Limiter G2は先代に比べて設定の自由度が高くなっています。基本的なリミッティング・アルゴリズムは先代から継承していますが、多数の追加機能、例えばリダクションカーブ形状の変更、ソフト・ニー機能、チャンネル・リンク機能、マニュアル・アタック/リリース機能、ディザリング、サイドチェイン・フィルタなどが実装されています。

アタック時のリダクションカーブ形状:Attack shape
ソフト・ニー機能での入出力レベル:Soft knee graph

イージー・モード

エキスパート向けに設定自由度を高くすると、操作が複雑になり、学習が難しくなってしまいます。Invisible Limiter G2では必要最小限の操作子だけを表示する画面モードを搭載しています。

Screenshot easy

ユニティ・ゲイン・モニタリング

モニタ音量は印象に大きな影響を与えます。モニタ音量が上がると一般的にサウンドの印象が良くなりますが、同時に、エンジニアにとっては誤ったサウンド判断の原因にもなります。

ユニティ・ゲイン・モニタリングの発想は、リミット後に入力ゲインと同じ逆ゲインを追加する、というものです。入力ゲインで上昇したレベルが元に戻されますので、ユーザはリミッティングで変化した部分のみを聴取できるようになります。

オーバーサンプリング処理

非オーバーサンプリングのリミッターは、デジタル・サンプルの間に存在するピークを検出することができません。オーバーサンプリングを行うことで、このサンプル間ピークを検出・処理することができるようになります。

Oversampling

注: Invisible Limiter G2はサンプル間ピークを認識しますが、これは音声処理の精度向上が主目的となります。各種TruePeak測定規格への準拠や、出力のサンプル間ピークが0dBフルスケールを超えないという要件はいずれも保証されません。

G2での変更点として、オーバーサンプリング時ローパス・フィルタの性能向上があります。この種のローパス・フィルタは、可聴域外に現れる鏡像スペクトルをカットする際に用いられ、減衰量が大きいほど優秀です。初代ではおよそ70dB-80dBの減衰量でしたが、G2ではフィルタを再設計し約160dBの減衰量を達成しました。

内部ブロック図

全体図

Block whole

リミッター部詳細

Block limiter

仕様

対応OS

  • Windows 7 - 10
  • OS X 10.7 - 10.12

CPU

Intel x86/x64互換CPU

SSE3命令セットに対応している必要があります。

対応プラグインフォーマット

  • VST2 (32/64bit)
  • VST3 (32/64bit)
  • Audio Unit (32/64bit)
  • AAX-Native (32/64bit)

共通機能

  • サンプルレート 44.1k - 192kHz対応
  • 内部64bit浮動小数点演算
  • プラグインレイテンシ補償
  • ファクトリープリセット
  • A/B比較機能
  • Undo/Redo
  • パラメータリセット機能